サンレモ音楽祭 〜 竹内まりや「Longtime Favorites」へ
先日、このブログ記事「日本信販 CM ピエロ ジェーン・バーキン/ ミッシェル・ポルナレフ/ ボビー・ソロ」のボビー・ソロからサンレモ音楽祭スイッチ入りました。特にイタリアのプレスリー、ボビー・ソロが出場した辺りの60年代あたりがいいですよね。その頃のサンレモ音楽祭といえば、ボビー・ソロかジリオラ・チンクェッティといった感じでした。
- ほほにかかる涙 / ボビー・ソロ
1964入賞曲
- 「Non ho l'età」(邦題:夢みる思い) / ジリオラ・チンクェッティ
ジリオラ・チンクェッティいえば、カタコト萌え歌手としてても欠かせない人なのでがそれは別の機会に。1964年の大賞曲です。じつに素晴らしい。後の日本のアイドル歌手的要素の元祖とも言えるのではないでしょうか。
一番印象に残っているのは、私の大好きなコニー・フランシスさんと同じホテルだったことですね。
スローライフインタビュー 第2回伊東ゆかりさん「サンレモ音楽祭と『小指の想い出』」より
当時のサンレモ音楽祭では、イタリアの曲をイタリア人と外国人が歌うのが決まりでした。コニーさんはジリオラ・チンクェッティさんの歌を歌い、わたしは「恋する瞳」をイタリア語で歌いました。「ルイジアナ・ママ」のジーン・ピットニーとか、「涙くんさよなら」のジョニー・ティロットソンとか、みな同じホテルでした。
私はまだ17歳で、日本からやってきたごく普通の女の子でしたから、憧れのコニー・フランシスさんに会えたことがうれしかった。一緒にアイスクリームを食べた写真が残っています。とても気さくな人でしたし、彼女の“泣き節”を生で聞けて感動しました。
ミーハーでしたね(笑)。自分が歌手として仕事をしているより、一ファンとしてコニーさんを見られるのがとってもうれしかったですから。
そして、このへんのカンツォーネに大きく影響を受けているのが山下達郎&竹内まりや夫妻なのでありました。幼少のまりやさんが伊東ゆかりさんがサンレモ音楽祭で歌ったのを見て大きく影響を受けたそうです。達郎さんもまたこの当時のカンツォーネがフェバリットであったことを公言しています。そこでその二人が創り上げたアルバムが「Longtime Favorites」です。まさに、上記のサンレモ音楽祭の曲などを中心とした、忘れること無くながくお気に入りの曲のカバーアルバムです。この初回限定版を持っているのですが、中古で比較的お安くまだ初回限定版が買えるのですね。もっと価値があるとおもいますよ。そこで、このアルバムで取り上げられている曲を原曲で集めてみました。
このアルバムの公式サイト上の解説が詳しくて面白いです。「Longtime Favorites」
- 悲しき片想い (YOU DON'T KNOW) (英語 / 日本語)
ミコちゃんのバージョンもカバーの域を超えてますよね。- なみだの16才 (IT HURTS TO BE SIXTEEN) (英語)
Andrea Carroll - It Hurts To Be Sixteen。ニール・セダカの「すてきな16才」のアンサーソング。- ボーイ・ハント (WHERE THE BOYS ARE) (日本語)
ボーイ・ハント WHERE THE BOYS ARE (Japanese)。日本語バージョンということでオリジナル歌手コニーによる日本語版で。- そよ風にのって (DANS LE MEME WAGON) (日本語)
Marjorie Noel- そよ風にのって(日本語ヴァージョン。こちらも、カタコト萌え具合がすばらしい。日本で本国以上ににヒットした曲。- 夢見る想い (NON HO L'ETA) (イタリア語)
ジリオラ・チンクエッティ 夢見る想い。上記ではイタリア語版でしたので、こちらも日本語版で。- 悲しきあしおと (FOOTSTEPS) (英語)
スティーブ・ローレンス版。達郎氏の敬愛する作曲家バリー・マンの作品。- ウォーク・ライト・バック (WALK RIGHT BACK) [Duet with 山下達郎] (英語)
エヴァリー・ブラザース版でなく、まりや版のアレンジの元になったボビー・ジェントリーとグレン・キャンベル版です。- 恋する瞳 (L'AMORE HA I TUOI OCCHI) (イタリア語)
伊東ゆかりさん版は既に上げたので、- ジョニー・エンジェル (JOHNNY ANGEL) (英語)
シェリー・フェブレー版。ガールズポップの名曲。- 砂に消えた涙 (UN BUCCO NELLA SABBIA) (日本語)
ミーナ 砂に消えた涙。こちらもご本人による萌え歌唱版。- いそしぎ(THE SHADOW OF YOUR SMILE) (英語)
Astrud Gilberto - The shadow of your smile- 風のささやき (英語) (THE WINDMILLS OF YOUR MIND) (英語)
映画「華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)」の主題歌。ダスティー・スプリングフィールド版で。- 恋のひとこと (SOMETHING STUPID) [Duet with 大瀧詠一] (英語)
Something Stupid - Frank & Nancy Sinatra。シナトラvs師匠。師匠のこうしてシナトラと比較しても師匠のクルーナー・ボイスは素晴らしい。- この世の果てまで (THE END OF THE WORLD) (英語)
Skeeter Davis -- The End Of The World。これが超有名曲のオリジナル。カントリー系に分類されるのか。
それにしても、イタリア語は日本語に近いなと思いました。