二十世紀の名曲たち - 石川さゆり
なんか、名盤な予感なので取り上げておきます。しかし、このセット膨大でかつプレミアついてしまっているので入手しづらいのが難点でが、機会があったらぜひ聴いてみたいでBOXです。以前の「鈴懸の径」関連のエントリで取り上げているのですが、改めて聴いてすごく気に入りました。
2010-06-23 昭和ジャズの名曲 - 鈴懸の径 -
このシリーズ、当然選曲されている曲が、タイトルにもあるように名曲たちなのでそれだけで素晴らしいのですが、前田憲男さんのジャジーなアレンジが最高そうですね。曲によっては、上記の鈴木章治さんのように適切なゲストが共演されているようですし。歌謡曲ファンであれば誰もが気に入りそうな作品集のようです。実際人気でプレミア価格みたいだし。
また、最近、近田春夫先生の竹内まりあさんデビュー当時の論評で、彼女の石川さゆりさんとの類似点を指摘を読み、石川さゆりさん自身にもちょっと興味が湧いてきたところです。たしかに、当時はリンダ・ロンシュタット風ばりばりポップス路線でしたが、今にして思うとこの論評もの凄い本質を指摘していることにびっくりでした。そして石川さゆりさんの歌い方はベタッとした日本風のそこが歌謡曲としてお二人の共通点かもしれません。持ってくる楽曲やアレンジでその本質が生かされるのですね。まりあさんの場合は達郎さんの存在が大きいのでしょうけど、このアルバムシリーズにおいては前田憲男さんの存在が大きいのでしょう。彼のご自分で体験してきた歌謡的世界の集大成でもあるのかもしれません。偶然というものは重なるものでこのようにこのアルバムを気にしている最中に今朝のNHK-FMの「 世界の快適音楽セレクション」にて、このアルバムの中からの曲が流れ来ました。こういう偶然の積み重なりって素敵ですね。このアルバムを買いなさいと言われているかのようです(ボリュームがあるのでかなり厳しいですが)。
ちょっと長いけど収録曲リスト転載しておきます、曲名だけでもワクワクしてきますね。雪村いづみさんの「スーパージェネレーション」が当時のニューミュージック界からの歌謡曲の歴史へひとつの解答であるとするならば、このシリーズは歌謡曲の内側から解答ではないでしょうか。昔から存在するジャズと歌謡曲の関連をも総括したものではと深読み。特にシリーズ前半。後半は別な方々(宮川彬良さんとか)によるアレンジです。
一連の動画サイト曲視聴してみて、ますます欲しくなりました。石川さゆりさんのアルバムなのになぜか、美空ひばりさんの偉大さを感じてしまいました。決して石川さゆりさんがひばりさんより劣るとかの意味でなく、むしろ同じような歌に対する思いを感じました。
Disk.1
- 蘇州夜曲,
- 鈴懸の径,
- リンゴの唄,
こんなアレンジのリンゴの唄なんて、すばらしい。- 港が見える丘,
- 憧れのハワイ航路,
この曲、確かにタイトルがハワイではありますが、こんな解釈初めてです。気に入りました。
- 胸の振子,
- 東京ブギウギ,
- 星の流れに,
- 踊子,
- 湖畔の宿,
- 水色のワルツ,
- 東京ラプソディ,
- 君の名は,
- ゴンドラの唄
Disk.2
- 明治一代女,
完全に彼女世界な歌唱ですね。そこに押さえ気味ではありますが洒落たアレンジが。
- 銀座カンカン娘,
- 長崎物語,
- 東京の屋根の下,
やっぱり歌謡曲って「うた」なんですね、それを支えるこのアレンジ。間奏と歌の部分が戦っているようにも思えます。
- 夜来香,
- 三味線ブギウギ,
- 別れのブルース,
- 暁に祈る|ふるさと,
- 白い花の咲く頃,
アルバム収録ヴァージョンではないのですが、アレンジが想像出来ますね。いい曲です、その他の方ヴァージョンもなかなか良いです。オリジナルは岡本敦郎さん。- 女ひとり,
- 遠くへ行きたい
Disk.3
- 東京の花売娘,
- 東京ドドンパ娘,
かわいいい。やっぱり声が若いのかな。
- カスバの女,
- 私の青空(My Blue Heaven),
私の大好きな曲のいろいろなバージョンの動画です。さゆりさんは4:55から。まさにポップス原点。
- さくら貝の歌,
- 道頓堀行進曲,
スインギーw- すみだ川,
- 上海帰りのリル,
- 君恋し,
- あざみの歌,
- 桑港のチャイナタウン,
- カチューシャの唄
Disk.4
- 東京シューシャインボーイ,
ほんとこの曲楽しいですよね、こういった明るい曲も、似合いますよね。この曲は本日「世界の快適音楽セレクション」でかかってました。- 君待てども,
- テネシー・ワルツ,
英語で歌ってる。このヴァージョンは日本語歌うことの意味を見事に作品で現してしまってますね。日本語が美しい。- 真赤な太陽,
- 何日君再来,
- すみれの花咲く頃,
- 月の法善寺横町,
- 籠の鳥,
- 蒲田行進曲,
- お富さん,
- 黒い花びら,
- 雪の降る町を
Disk.5
- 夕焼けとんび,
- アカシアの雨がやむとき,
- お座敷小唄,
- 恋はやさし野辺の花よ,
- 黒の舟唄,
- 南国土佐を後にして,
- むらさき小唄,
- 誰よりも君を愛す,
アルバム収録ヴァージョンもマヒナスターズと共演だそうです。- ブンガワンソロ,
- 自動車ショー歌
Disk.6
Disk.7
Disk.8
- 名月赤城山,
- ジェラシー,
- 旅の宿,
- 花の首飾り,
- 恋,
- Come on-a my house~家へおいでよ~,
- 十三夜,
- 旅姿三人男,
- 八月の濡れた砂,
- 見上げてごらん夜の星を
Disk.9
- いい日旅立ち,
これ別な意味で思い入れがあるかもですね。同じ事務所でほぼ同期な百恵さんの曲。アレンジは奥慶一さん。
- 有楽町で逢いましょう,
若草恵さんによる歌謡曲ぽいアレンジですね。- ブルー・シャトー,
三原綱木氏自ら編曲、ギター、コーラスで参加。このような細工もこのシリーズの面白いところですね。
- 花,
- 逢いたくて逢いたくて,
これも、アレンジは若草恵さん。br>- お吉物語,
- 大利根月夜,
- ペッパー警部,
アレンジは船山基紀さん。ここまで来るとコンテンポラリーな感じうぃ意識しすぎかな。でも船山基紀さんぽいね。
- for you…,
- ひとり寝の子守唄
アレンジは石川鷹彦さん。この曲のアレンジャーを石川さんに依頼しているところはこだわりを感じますね。彼のアコースティックギター全開ですね。Disk.10