1Q84
あまりの人気なので、あまのじゃくな私は、最初、読まなくてもいいかなと悩んでいました。しかし、このタイトル「1Q84」になぜか引かれるものがあり、我慢できず購入。結果、読んでよかった、やっぱり、村上春樹は、私の好きだった頃の村上春樹であり、良い意味で変わっていないと確信。なぜタイトルに惹かれたか、1984年当時ってまさに、私が村上春樹にハマっていた頃であったからかもしれません。最初に読んだのは「羊をめぐる冒険」SF好きな私は、この作品SF(Speculative fiction)として楽しみました。それから、3部作である「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」と鼠をもとめてさかのぼってゆき、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 」のころが村上大好きのピークだったかもしれません。その頃がちょうど1982年から1985年ですもんね。
また、1984というと小説の中でも取り扱われていましたがジョージ・オーウェルの「1984」ですよね、この本読んだ事はないのですが、近未来SFの形式を作った作品としてストーリーぐらいは知っています。それに、「欧米においては、管理社会を批判する代名詞として一般常識としてみんな知っている作品である」って「ロバート・フリップ /レット・ザ・パワー・フォール」の解説で渋谷陽一氏が言っていたのを思い出します。
村上ファンの中でも久しぶりな単行本ですが、私個人にとっては、「ダンス・ダンス・ダンス 」以降20年ぶりな村上春樹なのでした。特に彼を嫌いになってしまったわけではなく、小説を読む習慣がある時期からなくなってしまったためなのです。これを機に私に取って空白となってしまった期間を埋めるべく読んでいない作品を読み始めようかな。
脳内映像化、登場してくる美少女作家(?)ふかえりはずっと成海璃子でした。
それから、例によって音楽とか食事とかの細かい小道具がよいんですよね。今回、惹かれたのは、天吾がなにげにサクッと作り上げる料理がおいしそうでした。
刻んだセロリとマッシュルームをフラパンの中にいれた。ガスの火をいちばん強くし、フライパンを軽くゆすりながら、竹のへらで中身をこまめにかき回した。塩と胡椒を軽く振った。野菜に火が通り始めたところで、そこに水切りしておいた海老を入れた。もう一度全体に塩と胡椒を振り、小さなグラスに一杯の日本酒を注いだ。ざっと醤油をかけ、最後にパセリをまぶした。
天吾は米を洗い、炊飯器のスイッチを入れ、炊きあがるまでのあいだにわかめとネギの味噌汁を作り、鯵の干物を焼き、豆腐を冷蔵庫から出し、ショウガを薬味にした。大根をおろした。残っていた野菜の煮物を鍋で温めなおした。かぶの漬け物と、梅干しを添えた。
音楽に関しては、既にYouTubeにリストが作成されていました。
http://www.youtube.com/view_play_list?p=9D75E19FE9487E74
- JANACEK =Sinfonietta 1
- BILLIE JEANS - A MELHOR PERFORMANCE DE MICHAEL JACKSON
- Sweet Lorraine - straordinario incontro fra 3 grandi Nat King Cole, Oscar Peterson e Coleman Hawkins
- It's Onlly A Paper Moon/Nat King Cole
- バッハ:マタイ受難曲 − 第1曲 (ハンス・ヨアヒム・ロッチュ)
- "Lachrimae" by John Dowland; based on RD43 「ラクリメ」ジョン・ダウランド作曲
- M.Rostropovich - Haydn Concerto No.1 C Major (1)
- SONNY AND CHER THE BEAT GOES
- Georg Philipp Telemann - Partita no.5 in E minor
- Marcel Dupré - Improvised Double Fugue on "Kyrie Orbis Factor"
- Rolling Stones - Lady Jane + Paint It Black
- Rolling Stones - Little Red Rooster (1965)
- 華麗なる賭け
語りだしたらきりがないですね。