荒城の月 〜 土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲 〜
戦前からの日本のうた。この曲、いかにも日本的と思えますが、意外と西洋音階な曲です。歌詞が、七五調でしかりした譜わりで作られているから和風に感じるのでしょう。メロディ自身はきわめて西洋的であり、土着の民謡とは一線を画しています。
そのためか、意外と海外のミュージシャンにもカバーされていたりします。また、国内でも様々なバージョンがあるんですね。この曲も、日本と海外を繋ぐ面白い例かも知れません。今回はかなり浅いリサーチですが、いろいろ深そうです。
春高楼（かうろう・こうろう）の花の宴（えん） 巡る盃（さかづき）影さして
千代の松が枝（え）分け出（い） でし 昔の光今いづこ
秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁（かり）の数見せて
植うる剣（つるぎ）に照り沿ひし 昔の光今いづこ
今荒城の夜半（よは・よわ）の月 変わらぬ光誰（た）がためぞ
垣に残るはただ葛（かずら） 松に歌ふ（うとう）はただ嵐
天上影は変はらねど 栄枯（えいこ）は移る世の姿
映さんとてか今も尚 ああ荒城の夜半の月
- Kojo-no-Tuki 荒城の月
一番オリジナルに近そうなのを探してみました。編曲:山田耕筰 演奏:モーリス・マレシャル
- 荒城の月/沢田研二
実は「荒城の月」をテーマにしようと思ったのはこのバージョンを見つけたからなのでした。テノール歌手・藤原義江の生涯を舞台化したときに我らがジュリーが演じたらしいです。(残念ながら埋め込み禁止)
- 荒城の月 小林旭
やっぱり、アキラは何を歌ってもアキラですね。これはアキラの荒城の月と題したい。
- フラメンコスタイル 荒城の月変奏曲
ルナ ケンゾー氏による演奏。演奏も凄いですが、原曲の良さが映えますね。
- Bob McGrath ボブ・ マグラス Kojo No Tsuki 荒城の月
このボブとはセサミストリートのボブなんですね。セサミストリートに出演する前に日本で歌手をしていたとは知りませんでした。素晴らしい日本語です。
- 寺内タケシ＆ブルージーンズ - 荒城の月
これぞカバーこの方も何をやっても自分流にしてしまうは凄い。
- Scorpions Kojo No Tsuki
いろいろなバージョンがありますが私に取っての荒城の月はやっぱりこれかな。以前にも違う形で取り上げましたが、一番多感な頃に刷り込まれたて感じです。
