初期小学唱歌における外国曲の影響
最近追求しているテーマです。日本の歌曲の歴史と洋楽の関係シリーズ。その根底に流れる考えは「演歌≠日本の心」の証明なのです。明治15年から23年の初期の唱歌の多くは、外国の民謡や外国人が作曲したものがほとんでした。明治時代からこのような曲で音楽教育を受けている日本人は実は、西洋的な音楽が小さい頃から身につけていた事実を認識しておきましょう。意外とこの辺の曲が日本的であると勘違いしているお年寄りも多いのではないでしょうか。もちろん、その後、徐々に日本人作家も増えてゆき、先日特集した四七抜き音階などの日本らしい曲になって行くのですけどね。それでも、初期の西洋曲に持つモダンさも受け継がれて基本的にはセンスの良いものと成っていると思っています。
この辺の曲が良いと思う感覚が幼児期の刷り込み体験によるものなのかは難しいところで有りますね。
- Alle Vögel sind schon da
作曲:不詳(ドイツ民謡)
- 霞か雲か
作詞:加部厳夫
- Hayley Westenra - The Last Rose Of Summer
- 菊(庭の千草)
作詞:里見義
- lightly row miriam duet with herself
スペイン民謡。バイオリン演奏ばかりで原曲歌ってるのがボカロしかなかったです。
- ちょうちょう
作詞:不詳。伴久美子・田端典子 ゆりかご会 服部レイモンド編曲
- 雀のお宿
フランス民謡。作詞:不詳。この絵(加藤まさを)がいいですね。フランス語版お探し中