ぴゅーもんブログ

カナダ生まれの日本育ち白イルカ(ベルーガ)のぬいぐるみぴゅーもんのブログです、ハワイにもいったよ〜(不定期のんびり更新)

30年代初頭のラテン・リズム天国へのあこがれ (東京パノラママンボボーイズ)

マイ・ミッチーブームが最高潮に達したところで、ラテン・リズムの世界にはまってます。昨日の「2011-10-27三橋美智也三味線リサイタル」の中でも、様々なラテンリズムが三味線の音色と共に強烈なグルーヴを醸し出していましたが、この各リズムごとでの当時の歌謡曲への影響も見逃せません。とくに「ロカンボ」かっこいいですね。「むぎ茶の昭和懐メロ&CMソング大特集: PATRICIA (Perez Prado、映画 甘い生活 など)」こちらでも紹介されているように、ペレス・プラード楽団により生み出された「ロック」+「マンボ」の「ロカンボ」が非常に良いですね。その他にもこれまでこの日記でも幾つか取り上げてきましたけど、ラテン系なリズムにあるれていた、この昭和30年代初頭(私の両親青春時代)当時なんて素晴らいい「リズム天国」なのでしょう。知りたいことばかりです。しかも、このムーブメントが全世界的にほぼ同時進行であったこともみのがせません。
90年代初頭に音楽的影響受け、大変お世話になったコモエスタ八重樫さんのコラムにこの辺がよくまとまってます。(凄く好きだったのにそのあと全くフォローしてなかったのが残念です。改めて調べると最近まで様々コンピなど出し続けていたのですね、どれも素晴らしそうなものばかり。私は初期の数枚しか持ってないのが残念です。)

伝統的なラテン音楽とアメリカのジャズの混血児、それがマンボ。生まれはキューバの大歓楽街ハバナのナイトクラブやダンスホール、それがマンボ。このヤクザなダンス音楽はペレス プラドという一人のメキシコ人によって全米のヒットチャートをにぎわせるポピュラー音楽へと発展。戦後のアメリカ文化影響下にあった昭和20年代末の日本でも空前の大ヒット、ロックンロールが登場する4〜5年前の出来ごとです。この情熱のダンス音楽は若者を中心に圧倒的支持を受け、当然日本独自のラテン音楽も生まれていった。最初はペレス プラド楽団のコピーからスタート、ラテンパーッカッションも写真でしか見たことがないというミュージシャンはコンガやボンゴが風呂桶に似ていることから桶屋さんで注文して楽器を作ったという、今では信じられない状況だった(これ本当のお話)。それでも見砂直照と東京キューバンボーイズ、有馬徹とノーチェクバーナといった日本でも一流のラテン系フルバンドが登場、歌謡界もこのブームに便乗していった。たとえば当時人気絶頂の3人娘、美空ひばりがオリジナル「お祭りマンボ」でヒットを飛ばせば、江利チエミ雪村いずみらもラテンナンバーをカバー、昭和ラテン歌謡花盛りとなる。昭和31年にはペレス プラド楽団が来日し日本は空前のマンボブームとなりマンボ歌謡はさらに勢いを増す。その多くはカバーナンバーでしたが中にはトニー谷「さいざんすマンボ」高島忠夫「マンボ息子」など今でも立派に通用(?)大笑いできるマンボな名曲も多いので要チェック。その後ロックンロールの誕生によって若者はもっと激しいリズムを求めマンボは姿を消し始めるのだけど、陽気なラテンリズムは60年代初頭までポピュラー音楽の中でしぶとく生き続けることとなります。

少年少女のための?よくわかる昭和ラテン歌謡史

ここにも、ラテン系の脳天気な音楽を殺したのは、じつはビートルズであった!?ここにもビートルズの功罪があったとはです。

  • キイハンター メインテーマ / 東京パノラママンボボーイズ
    とにかく、オリジナルも好きだけど、彼らがリメイクしてくれた時は嬉しかったな。このあと続けて深く探求しておけば良かったっす。
  • 東京パノラママンボボーイズ ザ・ガードマン&カサショフ PV

  • 有馬徹ノーチェ.クバーナ演奏セレソローサ
    コモエスタさんのコンピで有馬徹さんなども知ることになるのでした。
  • 秋満義孝オールスターズ / Hawaiian War Chant
    そういえば、秋満義孝さんなども一連のコンピで紹介されているのですが、そこで映像検索してみたら凄い動画発見。以前もこのシリーズ動画凄いなと思った記憶があるのですが、改めてみてみるとレイモンドコンデさんほかまさにオールスターズではありませんか、参りました。
  • 誘惑のチャチャ/田村英里子
    比較的最近の曲でのラテン歌謡

ほんとはね、「ロカンボ」アレンジのラテン歌謡の名曲とというとザ・ピーナッツの「南京豆売り」が秀逸なのだけど、動画が無くなってしまいましたね。

最後に、最近お気に入りの言葉